2017年度若手研究者研究力強化型「国際的研究活動」

【前期】

採択研究者 シン・ジュヒョン(立命館大学大学院 先端総合学術研究科)
研究内容 近年、社会のデジタル化がますます進むなかで、デジタルメディアのテクノロジーへの多面的研究が世界各国で行われている。そのような状況の中、デジタルゲームなどのインタラクティブ性を持つメディアは、社会的学習を包括的にカバーできるツール新たな学習ツールとしてのその可能性や応用の方法が多く論じられている。申請者は中国で独自に応用されているインタラクティブメディアを取り上げる。
研究成果報告 よりよく生きるためにゲームを使う――中国におけるインタラクティブメディアアートとデジタルゲーム
採択研究者 番匠健一(生存学研究センター客員研究員)
研究内容 2017年6月10日に台湾・高雄市の文藻外国語大学で開催される国際シンポジウム「<日本文學・語言・文化>國際研究論壇:知與體驗」における研究発表、研究交流への参加、また7月1日〜2日にかけて韓国・水原市の亜洲大学で開催される日韓次世代フォーラムでの、研究発表・交流、および7月3日に開催される共同フィールド調査に参加する。
研究成果報告 「植民」からみた経済秩序――文藻外国語大学「<日本文学・言語・文化>国際研究フォーラム」研究発表と「植民地遺構」を歩く
採択研究者 今里 基(立命館大学大学院 先端総合学術研究科)
研究内容 本研究では、韓国にルーツを持つ若者(主な対象はダブルも含めたニューカマー2世)がルーツである韓国に「母国留学」を行うことによって、同じルーツを持ちながらもバックグラウンドが違うオールドカマーとどのような差異や共通点が見られるのかを明らかにする。主な調査方法としては、ソウルを中心に現地の大学に通う当事者へのインタビューや日韓交流団体、語学学校での参与観察などを予定している。
研究成果報告 韓国ソウルの「日本出身者」の生活する空間

【後期】

採択研究者 西田美紀(立命館大学大学院 先端総合学術研究科)
研究内容 ALS/MND国際シンポジウム報告:本報告の目的は、人工呼吸器を装着した日本のALS患者の他人介護の受け入れ過程と仕組みについて明らかにすることである。調査方法は、ALS患者の生活場面の参与観察と、ALS患者と介助者・家族による語りから分析した。調査の結果、ALS患者は進行に伴い医療的ケアが必要になり、微細に変化する身体に合わせたニーズを患者自身が的確に伝えるこが難しくなるが、長時間の他人介護体制や介護職の医療的ケア体制が公的に保障されていることで、本人以外の人が生活を支える仕組みが成立していた。こうした体制が本人のケア負担を分散し、家族以外の介護体制の構築及び地域生活につながっていることが明らかになった。
研究成果報告 Boston USAでの国際交流――International Symposium on ALS/MNDに参加して