朝鮮学校が問うもの――映画『蒼のシンフォニー』上映会
日時:2017年2月4日(土)14:00〜17:30
(開場 13:30)
場所:立命館大学衣笠キャンパス 充光館B1階301教室
主催:立命館大学生存学研究センター
共催:立命館大学コリア研究センター
参加:無料・申し込み不要
*会場の近くに駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用下さい。
開催趣旨
日本社会において朝鮮学校は教育基本法に定められる「学校」と同等の地位をもっていません。2014年改正の「高等学校等就学支援金の支給に関する法律」、高等学校無償化政策からも、朝鮮学校は排除されています。中等教育だけではありません。初等教育に関しても、公的支援から排除され続けています。2016年には京都朝鮮初級学校に保健室が設置されたと報道されました。子どもが手当を受ける場をつくることさえ難しい財政状況があります。全国各地で、朝鮮学校を高等学校無償化から排除したことに抗する裁判が提訴されました。朝鮮学校が公的支援から排除され続けることになった歴史的背景はどのようなものなのでしょうか。なぜ朝鮮学校に対する差別的な政策があるのでしょうか。朝鮮学校がヘイトスピーチやヘイトクライムの攻撃対象になってきたのはなぜなのでしょうか。
映画『蒼のシンフォニー』(監督:朴英二/出演:茨城朝鮮初中高級学校 第58期生 2016年/日本/95分)は、茨城朝鮮学校の高校三年生が、「祖国」である朝鮮人民共和国を訪問する姿を描いたドキュメンタリーフィルムです。映画を上映後、監督朴英二氏に映画の解説をしていただきます。また、宋基燦氏(立命館大学映像学部/コリア研究センター、『「語られないもの」としての朝鮮学校――在日民族教育とアイデンティティ・ポリティクス』岩波書店,2012年.)に、朝鮮学校等、在日朝鮮人教育運動の歴史・現状・課題を講演いただきます。上映会・講演会を通じて、日本社会における朝鮮学校の位置付けを考え、議論する場をつくりたいと考えています。
プログラム
13:30 | 開場 |
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14:00 | 開会の挨拶(中倉智徳) |
14:05 | 映画「蒼のシンフォニー」上映(95分) |
15:40 | 休憩 |
16:00 | 朴英二監督による解説 |
16:20 | 講演 宋基燦(立命館大学映像学部/コリア研究センター) |
17:00 | 全体討論 |
17:30 | 終了 |
司会:中倉智徳(立命館大学大学院先端総合学術研究科研究指導助手/生存学研究センター客員研究員)
関連リンク
- 映画「蒼のシンフォニー」
- 『生存学』Vol.9 特集1:Hate and War: Japanese Question
- 多文化共生を振り返る――排外主義を乗り越えた未来を構想するために(2016年2月21日開催)
- マイノリティ研究会特別企画「マイノリティの戦後」「在日コリアン教育運動の現代史2――民族学級ならびに夜間中学をめぐる教育運動を中心にして」(2015年11月17日開催)
- ヘイトスピーチに抗する――路上・学校・大学(2015年7月19日開催)
お問い合わせ先
立命館大学生存学研究センター事務局
TEL: 075-465-8475 FAX: 075-465-8245
E-mail: ars-vive@st.ritsumei.ac.jp