出生前診断における選択と合意――オーストラリアと日本の場合――
日時:2015年11月26日(木)16:30〜18:00
会場:立命館大学 衣笠キャンパス 創思館4F 403/404
主催:立命館大学生存学研究センター
共催:立命館大学人間科学研究所「インクルーシブ社会に向けた支援の<学=実>連環型研究(基礎研究チーム)」、立命館大学大学院先端総合学術研究科
参加:参加費無料・申し込み不要
※ご来場の際は、駐車スペースがございませんので、公共交通機関でお越しください。
開催趣旨
最近日本でも、新型出生前検査(NIPT)等が可能になったこともあり、出生前診断(出産前に染色体異常や先天性の病気を調べる検査)が広く行われるようになっています。
オーストラリアでは、日本よりも早く出生前診断が行われており、州によっては妊娠しているすべての女性を対象とした出生前検査を実施しています。そのこともあってかオーストラリアでは、出生前診断をめぐる倫理的問題について活発に議論されてきました。
本企画は、その一端を明らかにすべく、生命倫理の様々な問題にフェミニズムや大陸哲学の見地から取り組んでいるモナッシュ大学准教授のキャサリン・ミルズ先生をお招きし、オーストラリアにおける出生前診断の倫理的問題についてご報告いただきます。さらに、日本の出生前診断や中絶に関わる問題について、大阪府立大学講師で本学生存学研究センター客員研究員の山本由美子先生にご紹介いただき、オーストラリアと日本における出生前診断をめぐる倫理的問題について幅広く議論することを目的とします。
プログラム
報告:Catherine Mills(Monash University, Associate Professor)
Choice and Consent in Prenatal Testing in Australia: Ultrasound and NIPT
報告:山本由美子(大阪府立大学・生存学研究センター客員研究員)
Diagnostic Prenatal and Artificial Abortion in Japan: Issues in the “Maternal Protection Law”
「日本における出生前診断と人工妊娠中絶:「母体保護法」が内包する諸問題
質疑応答
司会:井上彰(先端総合学術研究科/生存学研究センター運営委員)
通訳:児玉聡(京都大学)
お問い合わせ先
立命館大学生存学研究センター事務局
TEL: 075-465-8475 FAX: 075-465-8245
E-mail: ars-vive@st.ritsumei.ac.jp
本企画は文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「インクルーシブ社会に向けた支援の<学=実>連環型研究」プロジェクトの一環としておこなわれるものです。