マイノリティ研究会(立命館大学生存学研究センター若手研究者研究力強化型プロジェクト)共催企画「公開合評会:『沖縄闘争の時代1960/70――分断を乗り越える思想と実践』を読む」
日時:2015年3月21日(土)14:00〜18:00
会場:京都市地域・多文化交流ネットワークサロン
(アクセス:http://www016.upp.so-net.ne.jp/k_salon/access.html)
参加費無料・事前申し込み不要
※駐車場・駐輪場がありませんので、公共交通機関をご利用になりご来場願います。
開催趣旨
本会は、大野光明氏が昨年9月に刊行した著書『沖縄闘争の時代1960/70――分断を乗り越える思想と実践』を題材にした公開合評会である。
大野氏は、沖縄の「本土復帰」前後の時期において様々な形で、アメリカ軍による占領と日米両政府の政策を批判的に問うた社会的・文化的運動である沖縄闘争を描き、様々な亀裂、分断を乗り越えようとした豊穣な思想性を、膨大な証言や資料から丹念に拾い上げている。
歴史に埋もれがちな数々の運動を掘り起こして展開する研究姿勢から、本著は沖縄問題を「あの島の問題」ではなく、私たちが生きる今この場所の問題へと転換して、そのあり方を鋭く問う非常に優れた労作である。
現在も辺野古基地移設を巡って反対派に限らず、沖縄全体が国家権力のむき出しの暴力に覆われているが、公開合評会では、著者解題とコメンテーター及びフロアからの意見交換や討議を通して、沖縄を見つめることの意味を深化させながら、その核である日本の今やあり方を照射し、一人ひとりの生き様や研究活動の在り様を問い直す機会としたい。
プログラム
14:00〜14:05 | 趣旨説明:梁陽日(マイノリティ研究会) |
---|---|
14:05〜14:25 | 大野光明氏(大阪大学)による自著解題 |
14:25〜15:45 | コメンテーターによる書評コメント 阿部小涼氏(琉球大学) 松井隆志氏(武蔵大学) |
15:45〜15:55 | 休憩 |
15:55〜17:25 | 全体ディスカッション |
17:25〜17:30 | 閉会の挨拶:梁陽日 |
(最大延長18:00まで)
関連文献
- 山本崇記・高橋慎一編 20101120 『「異なり」の力学――マイノリティをめぐる研究と方法の実践的課題』,生存学研究センター報告14,408p. ISSN 1882-6539
- 天田城介・村上潔・山本崇記編 20120310 『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』,ハーベスト社,x+299p. ISBN-10: 4863390343 ISBN-13: 9784863390348
主催
立命館大学生存学研究センター
マイノリティ研究会(立命館大学生存学研究センター若手研究者研究力強化型プロジェクト)
お問い合わせ
立命館大学生存学研究センター事務局
TEL: 075-465-8475 FAX: 075-465-8245
E-mail: ars-vive@st.ritsumei.ac.jp