生存のエスノグラフィー:「戦時性暴力と文学」

掲載日: 2014年03月23日

開催趣旨


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このほど集英社から『コレクション・戦争×文学』(全20 巻、および別巻)が刊行され、戦後70 年を経ようとしている今日、アジア太平洋戦争の記憶を正しく定着させる努力があらためて始まっている。そうしたなかで、生存学研究センターでは、来年度以降に予定している「生存学・ジェンダー論セミナー」に先駆け、「戦争と性暴力」をめぐるシンポジウムを企画する。

ゲストには、『ある無能兵士の軌跡』『男性原理』などで戦場での性暴力を粘り強く男性側の目線から論じてきておられる作家の彦坂諦さん、および上記『コレクション・戦争×文学』の編集委員のひとりであられた成田龍一さんのお二人をお招きし、日本周辺地域における戦争を語る時に、はたしてどうすれば「性暴力」の問題を俎上にあげられるのか、それを「文学」の可能性の問題として問うてみたい。

「戦争と女性」という問題を日本で、いま問おうとするとき、えてして「銃後の女性」に目が向けられがちだが、「前線に送られた女性たち」、あるいは「前線で調達された女性たち」の問題からも目を逸らすことはできない。

ここでの議論は、「南京事件」や「慰安婦問題」などをめぐる歴史認識問題、および戦争をめぐる倫理の問題に、あらためて正面から取り組むうえでも、かならずや重要な論点を提供できると考えている。

日時 2014年3月28日(金)15:00-18:00
主催 立命館大学生存学研究センター 「プロジェクトA-2:生存のエスノグラフィー」企画
会場 立命館大学衣笠キャンパス 創思館401/402教室
参加 参加費無料・申し込み不要 

プログラム

    15:00-18:00 講演
    彦坂 諦(作家)
    成田 龍一(日本女子大学 人間社会学部)

    コメンテーター
    上野 千鶴子(本学大学院 先端総合学術研究科)
    牧野 雅子(京都大学アジア研究教育ユニット)

    司会:西 成彦(本学大学院 先端総合学術研究科)

    お問い合わせ先

    立命館大学生存学研究センター事務局
    〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
    TEL:075-465-8475 FAX:075-465-8245
    E-mail:ars-vive@st.ritsumei.ac.jp

    ※駐車スペースがございませんので、ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。