目の前のアフリカ 第3回 個人の生と歴史の脈絡:『ルムンバの叫び』上映会
レクチャー
渡辺公三(立命館大学大学院先端総合学術研究科 教授)
日時:2013年7月19日(金)17:00〜19:30
主催:生存学研究センター
会場:立命館大学衣笠キャンパス 存心館2階 702教室
参加:参加費無料・申し込み不要
プログラム
17:00〜19:00 | 『ルムンバの叫び』上映 |
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19:00〜19:30 | レクチャー・ディスカッション 渡辺公三 |
企画趣旨
3回目となるアフリカセミナーでは、映画『ルムンバの叫び』の上映会を行う。パトリス・ルムンバは1960年6月30日に旧ベルギー領コンゴ(現コンゴ民主共和国)の独立後の初代首相となった。しかし、その数か月後には実権を失い、政敵に抹殺され、その死体は酸で溶かされた。『ルムンバの叫び』は、ラウル・ペック監督によるルムンバに関する2作目の映画である。コンゴ独立の過程を描きなおす本作品は、白人傭兵たちが化学薬品で白い大きな包みを溶かしているところから始まる・・・。
「アフリカの年(1960年)」の翌年に死体さえも消されてしまうルムンバの生とは、のちに「歴史」となる社会的な脈絡の展開と衝突との錯綜を露骨なまでに体現してしまっていたのではないか。さまざまな力の渦中で存在を物質的にも消滅させられた個人を描き出す映像作品は、同時に、その個人を取り囲んでいた社会的脈絡にも光をあてる。その脈絡は、私たちの社会とはいかなる関係にあるのか。上映後には、本学の渡辺公三教授から、ルムンバを起点にして見える社会的脈絡や「歴史」などについて、お話しいただく。ルムンバを消し去ったが、生み出しもしたアフリカの20世紀は、私たちの21世紀からどの程度遠くにあるのだろうか。
アフリカを目と鼻の先まで近づけてみよう
お問い合わせ先
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