シンポジウム 通訳と翻訳のはざまで考える

掲載日: 2012年08月31日

企画趣旨

マイノリティのなかでも、言語的マイノリティに対するサポート行為としての「通訳」と「翻訳」について考える。言語と言語の間には、多くの場合、序列がある。通訳行為や翻訳行為を通じて媒介されるひとびとは、多くの場合、多数者か少数者かのどちらかに分類されてしまうのである。しかし、そうした序列化された言語と言語のあいだを架橋する通訳者・翻訳家の生きる現実はなんなのだろうか?

今回は、三人の講師を招いて、「通訳」と「翻訳」の現場を再検証しつつ、世界にさまざまな言語が存在する現実にわれわれがどう向かい合っていくべきかを考える。

日時 2012年9月17日(月・祝) 13:00-17:50
会場 立命館大学衣笠キャンパス創思館403・404
主催 立命館大学生存学研究センター・日本学術振興会・科学研究費助成事業・学術研究助成基金助成金基盤研究(C)(課題番号24520411)「比較植民地文学研究の基盤整備」(代表者:西成彦)

プログラム

13:00-13:20 主旨説明  主催責任者・司会:西 成彦(立命館大学先端総合学術研究科)
13:20-14:30 第1部:手話言語と音声言語〜インプットとアウトプットが異なる言語〜(現場実践の経験から) 講師:新免 修(京都市聴覚言語障害センター)
14:40-15:50 第2部:フィールドにおける通訳と翻訳――ブロニスワフ・ピウスツキの民族誌と報告書から 講師:佐藤=ロスベアグ・ナナ(イースト・アングリア大学 UK)
16:00-17:10 第3部:翻訳を翻訳する――ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』における多言語使用と日本語化の困難 講師:都甲 幸治(早稲田大学)
17:10-17:50 総括討論

お問い合わせ先

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