国際研究交流企画:シュタイネック羅慈(Raji C. Steineck)氏講演会――『「装置」としての「脳死」』

掲載日: 2012年07月12日

企画趣旨

このたび立命館大学生存学研究センターでは、日本学および日本の生命倫理学の研究者として高名なシュタイネック羅慈氏の公開講演会を開催する運びとなりました。氏独自の観点からの分析 考察をつうじて「脳死」問題にたいする私たちの認識は刷新され、さらなる思考の深みへと誘われるでしょう。万障お繰り合わせのうえ、ご参加いただけるとさいわいです。

※ なお本講演・ディスカッションは日本語で行われます。

チラシダウンロード(PDF版、166KB)

講演概要

要旨:1968年以来、いわゆる「脳死」は、死の新しい判定規準として世界各国に導入されてきました。本講演では、「脳死基準」の導入にあたっておこった「脳死論」を顧みながら、まず「脳死」は死の「基準」ではなく、死の「再定義」であったことを改めて確認する。そして、「脳死論」の最近の動向を鑑み、フーコーの「装置」(dispositif)の思想から「脳死」の性格を考察する。

シュタイネック羅慈先生のプロフィール

現職:チューリッヒ大学日本学主任教授・東洋学科長、同志社大学客員教授
研究分野:日本思想史
主な研究テーマ:「道元及び禅の思想」、「日本仏典の修辞学的分析」、「近・現代日本における哲学の概念とイメージ」、「現代日本における倫理学の動向(生命倫理、技術倫理等)」、等。
主な著作:『神秘主義思想の基本構造』(2000)、『道元に於ける心身問題』(2003)、『日本生命倫理学に於ける身体の思想』(2007)。

日時 2012年7月20日(金) 15:00〜18:30
会場 立命館大学衣笠キャンパス 学而館第3研究会室(アクセスマップキャンパスマップ
主催 立命館大学生存学研究センター
参加 入場無料・事前申込み不要

プログラム

15:00 開始・挨拶 安部彰(立命館大学生存学研究センター 特別招聘准教授)
15:10〜16:10 シュタイネック氏 講演
16:10〜16:30 質疑応答
16:30〜16:50 休憩
16:50〜17:10 研究報告1 川端美季(立命館大学生存学研究センター ポストドクトラルフェロー)
17:10〜17:30 研究報告2 堀田義太郎(立命館大学生存学研究センター 特別招聘准教授)
17:30〜18:30 シュタイネック氏コメント・全体討論

お問い合わせ先

立命館大学 生存学研究センター事務局
〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
TEL:075-465-8475 FAX :075-465-8242
Email:ars-vive@st.ritsumei.ac.jp

※駐車スペースがございませんので、ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。