生物学史分科会研究会「クリスパー(CRISPR)哲学とラマルクの危険な思想」*イベントは終了いたしました。
掲載日: 2021年12月04日
報告:美馬達哉氏(立命館大学先端総合学術研究科)
コメンテーター:瀬戸口明久氏(京都大学人文科学研究所)
必須ではありませんが、事前に下記フォームよりご登録いただければ幸いです。
共催 | 立命館大学生存学研究所 |
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日時 | 2021年12月12日(日)15:00〜17:30 |
開催 | 当日のZoomミーティングのURLは以下です。10分前頃よりアクセス可能です。 https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/92615750647?pwd=NG1MY2l6VStjeFpDKzgwN3dKWWNQQT09 ミーティングID: 926 1575 0647 パスコード: 563099 Zoomの事前接続テストも可能です。 ※当日は文字通訳あり |
発表概要
本発表は、『現代思想』2021年10月号に掲載された「クリスパー(CRISPR)哲学とラマルクの危険な思想」をもとにするものです。ここでは、CRISPRのゲノム編集ツールや生命倫理的な問題ではなく、それが有している哲学的意義を、ユージーン・V・クーニン(Eugene
V. Koonin)の議論から、考察することを目的とします。クーニンは現代ラマルキズムとして、遺伝子の水平伝播を通じた「獲得形質の遺伝」に着目し、ゲノム変化を3つの要素の定義にまとめ、CRISPRを「真性ラマルキズム」と表現しました。クーニンのラマルキズム論を他の議論と比較しながら捉え、CRISPR-Casと優生学の間の連続性について検討していきます。
参考文献
- 石井哲也『ゲノム編集を問う―作物か らヒトまで』岩波新書,2017年
- Eugene V. Koonin ”CRISPR: a new principle of genome engineering linked to conceptual shifts in evolutionary biology”, Biology & Philosophy 34: 9(2019)
- Eugene V. Koonin ”Lamarckian or not, CRISPR-Cas is an elaborate
engine of directed evolution”, Biology & Philosophy 34:17(2019)
問い合わせ
問い合わせ先:mikikwbt@gmail.com(生物学史分科会研究会・川端)