オンラインシンポジウム「東日本大震災。百年経ったら―記憶・継承・忘却―」参加者募集 3月17日

掲載日: 2021年02月17日

チラシ表面チラシ裏面

チラシダウンロード(PDF形式:1.3MB)

開催日時: 2021年3月17日(水)
14:30 zoomへの入室開始 15:00 開始 18:00 終了予定

お申し込みはこちらから:https://bit.ly/2ZkEUS9

【重要!】
*参加申込後の自動返信メールにて、zoomのアドレスと、映像のリンク・パスワードをお送りします。
*映像は参加申込日から3月17日まで視聴ができます。各自でご覧いただいた後、3月17日のオンラインシンポジウム(zoom)にご参加ください。
*自動返信メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダに入っている可能性が高いのでご確認ください。
*自動返信メールが届かない、視聴の方法や参加の方法がわからなくなってしまった場合は、再度申し込みをして、視聴方法、参加方法をご確認ください。
会場 オンライン(zoom)
主催 立命館大学東日本大震災シンポジウム実行委員会2021
共催 立命館大学生存学研究所
後援 立命館大学大学院先端総合学術研究科
協力 DELTA / KYOTOGRAPHIE Permanent Space
参加費 無料

*情報保障が必要な方のために文字通訳が入ります

【企画趣旨】

本シンポジウムは、東日本大震災直後の福島市でおこなわれた《プロジェクトFUKUSHIMA!》の映像記録を、制作に関わった大友・藤井両氏とともに10年後の現在に見直し、「災害/緊急事態とアート」という喫緊の課題、さらに「出来事とアート」という普遍的な問題を思考します。なぜなら、放射能であれパンデミックであれ、人びとを生物としての生へと縮減しようとする諸力への抵抗であり、その抵抗が残す爪痕がアートだからです。

しかし、10年前の東日本大震災を現在のコロナ禍と重ね合わせるとき、「災後」という視点からの相対化、つまり出来事と時間という歴史をめぐる問題を明示的に導入する必要性に私たちは思い至りました。

そこで、この映像作品の宛先である「100年後の未来」を起点にメディア研究者とともに振り返ることで、震災から10年を経た現在を見直し、災害の記憶・継承、そして忘却をめぐってアーティストと研究者が討論を行います。アートに関する議論と同時に、メディアを通じて何が継承され何が忘却されるかの集合的記憶の力学も扱うことで、新たな視界が開かれるでしょう。それは、生物としての生に縮減されない生存のあり方と技法を発明することでもあるはずです。

【ドキュメンタリー映画 《プロジェクトFUKUSHIMA!》】

90分 監督:藤井光

2011年8月15日に福島市で行われたフェスティバル《プロジェクトFUKUSHIMA!》のドキュメンタリー映画は、震災で何が起きたのかを「100年後に伝える」ことを目的として、大友良英氏が藤井光氏に依頼し、藤井氏がそれに応えるかたちで制作されました。大友氏を中心とした音楽家がどのようにフェスティバルを実施したのか、その中で市民がどのように協働したのか、立ち上げから同年8月15日に実施されたフェスティバルまでの日々を追います。フェスティバルで行われた「オーケストラFUKUSHIMA」はほぼノーカットで収録。 

【プログラム】

15:00 第1部 
大友良英・藤井光対談「災害/緊急事態とアート――東日本大震災から10年を経て」
16:05 第2部 講演
水出幸輝「災害の来し方、行く末」
飯田豊「コミュニティメディアの考古学――初期ビデオアート、CATV、災害の記録」
藤井光「想起の技術」
17:30 第3部 全体討議と質疑応答
18:00 終了予定

司会

美馬達哉 立命館大学大学院先端総合学術研究科 教授
マーティン・ロート 立命館大学大学院先端総合学術研究科 准教授
有馬恵子 立命館大学大学院先端総合学術研究科 博士課程

【登壇者プロフィール】

大友良英

1959年横浜生まれ。音楽家。十代を福島市で過ごす。常に同時進行かつインディペンデントに即興演奏やノイズ的な作品からポップスに至るまで多種多様な音楽をつくり続け、その活動範囲は世界中におよぶ。映画音楽家としても数多くの映像作品の音楽を手がけ、その数は70作品を超える。近年は「アンサンブルズ」の名のもとさまざまな人たちとのコラボレーションを軸に展示する音楽作品や特殊形態のコンサートを手がける。また障害のある子どもたちとの音楽ワークショップや一般参加型のプロジェクトにも力をいれている。2011年の東日本大震災を受け、遠藤ミチロウ、和合亮一とともに「プロジェクトFUKUSHIMA!」を立ち上げる。2012年芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門を受賞。

藤井光

1976年東京都生まれ。芸術は社会と歴史と密接に関わりを持って生成されるという考え方のもと、様々な国や地域固有の文化や歴史を、綿密なリサーチやフィールドワークを通じて検証し、同時代の社会課題に応答する作品を、主に映像インスタレーションとして制作している。その方法論は、各分野の専門家との領域横断的かつ芸術的協働をもたらす交点としてのワークショップを企画し、そこで参加者とともに歴史的事象を再演する「リエナクトメント」の手法を用いるほか、参加者による活発な意見交換を促す議論の場を作り出すなど、過去と現代を創造的につなぎ、歴史や社会の不可視な領域を構造的に批評する試みを行っている。主な作品・受賞歴として、NISSAN ART AWARD 2017、BankART1929、(2017年、神奈川、グランプリ受賞)など。

水出幸輝

日本学術振興会特別研究員PD/京都大学。1990年名古屋市生まれ。専門は社会学、メディア史。日本社会における災害認識の変遷について、災害ごと、地域ごと、時代ごとの比較研究を行っている。著書に『〈災後〉の記憶史――メディアにみる関東大震災・伊勢湾台風』(人文書院、2019年)。共著に大澤聡編『1990年代論』(河出書房新社、2017年)、石坂友司・松林秀樹編『一九六四年東京オリンピックは何を生んだのか』(青弓社、2018年)。

飯田豊

立命館大学産業社会学部准教授。1979年広島県生まれ。専門はメディア論、メディア技術史、文化社会学。メディアの技術的な成り立ちを踏まえて、これからのあり方を構想することに関心があり、歴史的な分析と実践的な活動の両方に取り組んでいる。著書に『テレビが見世物だったころ――初期テレビジョンの考古学』(青弓社、2016年)、『メディア論の地層――1970大阪万博から2020東京五輪まで』(勁草書房、2020年)、共著に『メディア論』(放送大学教育振興会、2018年)など。