規範×秩序研究会

本研究メンバーは、立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点(2010〜2011年度)、同大学生存学研究センター(2012年度)の中核を担う研究プロジェクトとして規範×秩序研究会を組織し、本研究課題に密接に関連する諸研究を推進してきた。同プロジェクトは、「規範とそのもとで生成する秩序の理論的精査に立脚した生存とその保障にかかわる制度・政策の構想」という研究課題に、定期的な研究会活動の積みあげと徹底的かつ生産的な相互批判が可能とする有機的な学際アプローチのもと取りくんできたが、現状では一定水準まで到達した理論的精査を基盤とした社会保障制度の構想が課題であり、今年度は課題解決のための研究のさらなる推進とともに、前年度の研究成果を公にすることに傾注する。

生存学の学問的課題のひとつに「生存をめぐる制度・政策」があるが、その業績のなかには制度のしくみや歴史の記述・分析にとどまるものが多く、規範と制度を理論的に検討しているものは本研究以外にはない。したがって、同センターが掲げる障老病異それぞれの問題を包括的に扱うことのできる理論的視座をつくりだす点に本研究の特徴と意義がある。またその成果を積極的に発信していくことで、生存学の重要な課題である「社会的提言と実践」に貢献する。さらに研究を強力に推進する企画運営をPD・院生クラスの若手研究者が担うことをつうじて、その研究力強化にも貢献する。

プロジェクト名 規範×秩序研究会
プロジェクト代表者 安部彰
年度 2013