規範×秩序研究会

本研究会の目的は、生存を支える思想と生存を脅かす要因についての理論的検討である。前者は社会保障における自助・互助・共助・公助に関する規範理論の検討を、後者は現状秩序におけるフォーマル/インフォーマルな<罰>・被害・差別などの要因と、それらに抗する制度・修復的正義・徳倫理などオルタナティブな秩序と関係性に関連したテーマの検討を行なう。

生存学の学問的課題のひとつに「生存をめぐる制度・政策」があるが、その業績のなかには制度のしくみや歴史の記述・分析にとどまるものが多く、それをふまえたうえで、制度や政策の規範理論まで検討している研究会は他にない。したがって、同センターが掲げる障老病異それぞれの問題を包括的に扱うことのできる理論的視座をつくりだすとともに、他のあらゆる研究会とも協同できる可能性を備えている点に本研究会の特徴と意義がある。

プロジェクト名 規範×秩序研究会
プロジェクト代表者 井上彰
年度 2014