老い研究会
本研究会の目的は、戦後日本社会において、人びとがいかに老いを生きてきたのか、そしてその老いは家族においてどのような位置づけにあったのか、更には人びとが老いをめぐって生存の困難に直面したとき、戦後の社会保障システムや労働システムはいかなる装置として機能してきたのかを解明することにある。こうした「老いの戦後史」とでも呼ぶべき研究は、思想の科学研究会による研究の蓄積等があるものの、社会保障や社会政策ならびに労働との関係で論じられてきたことはほとんど皆無であったため、極めて重要な理論的な意義をもつものである。また、すでに老い研究会においては天田城介・北村健太郎・堀田義太郎編『老いを治める──老いをめぐる歴史と政策』(生活書院、2011年3月)を上梓しており、またその「続編」ともで呼ぶべき著書を2013年8月に『老いの戦後史(仮題)』として刊行する予定であり、その連続性の意味でも生存学研究センターに大きな学術的かつ実践的な貢献をなしうるプロジェクトであると確信する。
プロジェクト名 | 老い研究会 |
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研究課題 | 「老い」の戦後史/老い研究会 |
プロジェクト代表者 | 天田 城介 |
年度 | 2012 |