病と社会・環境・科学技術に関する近代史研究会

本研究は、近代日本における病と社会・環境・科学技術をめぐる歴史的事象について、歴史学、科学史、医学史から考察することを目的とする。本研究ではとりわけ、聴覚障害、ハンセン病、「精神病」に注目する。これらは近年、社会学、法学など多様な領域で扱われつつあるがその蓄積はいまだ少ない。また生存学研究センターにおいてもこれらの現代史の蓄積は成されてきたが、近代史については検討する余地は残されている。近代日本の病と社会・科学技術・環境をめぐる諸問題について現代的概念を歴史に遡及的に適用せずに、当時の文脈にそくした評価を行ない、喫緊の課題につながる歴史的事実を明らかにし、多くの示唆を提供する点に本研究の意義がある。

プロジェクト名 病と社会・環境・科学技術に関する近代史研究会
研究課題 近代日本における病と社会・環境・科学技術をめぐる歴史学的研究
プロジェクト代表者 松原洋子
年度 2012