アーカイヴィング

代表者:立岩真也(先端総合学術研究科 教授)

この国に限り、さらに戦後に限っても、今多くが失われつつある。例えば、旧国立療養所で暮らしてきたハンセン病療養者たちは、あと10年もすれば極めて僅かになってしまう。
例えば1960年代・70年代に福祉・医療の政策、社会運動に関わってきた人たちも70代、80代になっている。その人たちが亡くなると、そこにあった資料もごみとして出されてしまうことが珍しくない。
これまでの検証に基づいて未来展望するために、文字資料の散逸を防ぎ、収集し整理し公開していく必要がある。そして集めるべき対象は文字資料だけでなく、映像資料等も含まれる。さらに私たち自らが、人々の証言を得ること、録音そして/あるいは録画し、それらを整理し、公開する。また、収蔵・公開にどのような条件が必要かを検討する。
その必要性を否定する人はいないが、障老病異という領域について、それを実際に運営できることのできる体制があるのは本研究所に限られる。
他の特色のある各地のアーカイブとも協力して、研究のための収蔵の体制を作るための研究を行い、実際にその体制を作っていく。