塩見 康博

交通は日々の生活や社会経済活動を根底から支える社会インフラであり,人間の生存を保障するためには必要不可欠なものです.しかし,都市部では交通渋滞が慢性化,交通事故も後を絶ちません.また,地方部では車社会化が進み,中心市街地はシャッター街となり,住民の足である公共交通 サービスも衰退する一方です.さらに,非効率的な交通システムは多大なエネルギー消費を招くと共に,大気汚染などの環境悪化の原因となっています.本研究室では,ITS・情報通信技術の活用を念頭に,円滑・安全・快適かつ環境親和性の高い交通システムの実現に向けた研究を進めています.具体的には,道路交通流に関する理論的・実証論的研究,高速道路交通管制システムの高度化,災害に対しても頑健な道路ネットワークデザインに関する基礎的研究,公共交通のサービス水準評価に関する研究などに取り組んでいます.

生存学に関連した主な業績

【著書】

  1. Yasuhiro Shiomi: Mixed Traffic in Asian Cities (Chapter 5). Urban Transportation Logistics: Health, Safety, & Security (eds. Eiichi Taniguchi, Tien Feng Fwa, and Russell G. Thompson). Taylor and Francis Group, LLC, pp.103-124, 2013.
  2. Ryuhei Kondo, Yasuhiro Shiomi and Nobuhiro Uno: Network Evaluation Based on Connectivity Reliability and Accssibility, Network Reliability in Practice (eds. Levinson, Liu, Bell), Springer-Verlag, 2 pp. 131-150, 2011.

【主要論文】

  1. 塩見康博:交差点事故対策による追突事故リスク改善効果の分析,交通工学論文集,第6巻 6号,pp.1-10,2020.
  2. 福井智侑,塩見康博:道路ネットワーク構造に着目した交通事故リスク要因のマクロ分析,土木学会論文集D3(土木計画学),75 巻 6 号,I_637-I_646,2020.
  3. 村井 藤紀, 塩見 康博:路線バスを対象としたサブスクリプション型運賃制度の採算性における導入可能性の検討,土木学会論文集D3(土木計画学),75 巻 5 号 I_1177-I_1187,2019.
  4. Yasuhiro Shiomi, Kazuki Watanabe, Hideki Nakamura, and Hirokazu Akahane: Assessing the safety of signalized intersections: The influence of geometric attributes and regionality on traffic-accident risks, Transportation Research Record: Journal of Transportation Research Board, No. 2659, pp.71-79, 2017.
  5. Sayaka Yasui and Yasuhiro Shiomi: A Longitudinal Analysis of the Modal Share of Cars in the Keihanshin Metropolitan Area, Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies, Vol. 11, pp.457-472, 2015.

【関連リンク】

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