2024年度若手研究者研究強化型「国際的研究活動」

【前期】

採択研究者 加藤 このみ (立命館大学先端総合学術研究科)
研究内容 本研究は、カナダのブリティッシュコロンビア州ビクトリアで活動する「William Head on Stage」を事例に、刑務所演劇の創作から上演までの実践やそれにまつわる受刑者の語りに接近し、受刑者である個々人にとって演劇に関わることがどのような経験であるかを明らかにする。特に舞台上演の場において、受刑者と観客の身体レベルを含めた交渉をミクロに分析することで、演劇が受刑者に対する規範や支配的言説を揺らがせる可能性を検討し、受刑者の社会からの承認のありかたを検討する。
採択研究者 高雅郁 (立命館大学先端総合学術研究科)
研究内容 台湾におけるパーソナル・アシスタンスは、2008年に障害者団体が試行事業として導入し、2012年より法制化にして実施されて以来、様々な課題に直面している。法制化の過程においては立法側にも責任があるが、行政側と障害者団体、提供側の福祉団体などの関係者の間でどのような議論が行われたのかを明らかにする必要がある。今回の渡航は資料収集が目的であり、特に現地でしか収集できない行政公文書や新聞記事などを調査し、整理することである。