障害学研究会

本研究会は、「障害」に関する理論および実証研究をおこない、障害当事者の視点に根ざした理論・学問分野を確立・発展させることを目的とする。「障害」に関する研究は多様な分野で取り組まれているが、障害者福祉や障害児教育、またリハビリテーションに象徴されるように、サービス供給者の視点から理論・実証研究をおこなうものが多く、障害当事者の視点、あるいは障害当事者と社会の関係性という視点が希薄だった。こういった視点・関係性に着目をしてきた障害学に関心を有する者が一堂に会して、互いの研究成果を報告し、討議を通じた成果報告をすることによって障害学の理論・実証研究に貢献することを目指す。

生存学の研究に関る効果は次の3つにまとめることができる。第1に、本プロジェクトは「障老病異」の「障」や「病」に対して総合的に取り組むものである。第2に、今年度はとくに生存学の掲げる①生存の現代史、③生存をめぐる制度・政策に対して実証的な研究をすすめるものである。第3に、「障」や「病」に関する実証研究過程において、障害当事者団体や家族団体との関係形成もすすめ、生存学研究センターとの長期的な「国内外の研究者や患者会・NPO等との共同研究」を形成することに貢献し、社会的提言に結び付くような研究実践となる。

プロジェクト名 障害学研究会
研究課題 「障害と社会」に関する理論および実証研究
プロジェクト代表者 渡辺克典
年度 2013