障害とテクノロジー研究会

重度障害者の生活上のコミュニケーションにかんする実証データを集積・整理し、テクノロジーを利用しつつその生存をささえる制度を構想するさいの基礎資料を構築する。
日韓両国とも意思疎通の方法や支援制度が整っていない点では共通しているが、呼吸器の装着をめぐっては大きな違いがある。そこには、両国の間にテクノロジーに対する評価の違いが存在し、それが人の生死を分ける一つの要因となっていると考えられ、本研究ではそのような生存をめぐるテクノロジーにたいする社会的評価の国際比較研究の基礎資料となる実証データを集積・整理する。関連先行研究とはことなり、テクノロジーとのかかわりにおいてALS患者らの生存の技法を詳らかにし、重度障害者の生存をささえる制度を構想するための学術的かつ社会的基盤を形成する。

本研究は、生存学の学問的課題のうち、【生存の現代史】【生存をめぐる技術】【生存をめぐる制度・政策】のさらなる究明に貢献できる。また、国外での調査経験などをつうじて若手研究者の研究力を強化すると同時に、生存学の国際化も強力に推進する。

プロジェクト名 障害とテクノロジー研究会
プロジェクト代表者 安部彰
年度 2013