生存のナラティヴと質的研究会

2012年度に結成した学際的な「ナラティヴと質的研究会」は、全国の153人の会員と共に各種研究会を開催してきた。本プロジェクトは、そのうち「生存学」に関連した研究会を担い、特に理論・方法論に加え実践的ナラティヴについて探究する。

 具体的には、本年度は下記の3つの目的の活動を行う。特に、本年度は「レジリエンス」をテーマに生存学との連携企画と勉強会を行う。1)「病い」「隔たり」「生存」の語りを中心として、生存に迫るための方法論を探究する。2)「生きること」のナラティヴについて、多様な分野から専門家を招いて講演をおこない、院生や若手研究者に最先端の学びを提供する。3)生存とナラティヴに関連する文献を読み、ナラティヴ研究と研究方法論の探究をおこなう。

ナラティヴと質的研究法は、生存に迫るための方法論として生存学へ寄与すると考えられる。生存のナラティヴに着目する本プロジェクトから、研究方法や理論への理解を深めていくことによって、研究の最先端を担うことができる若手研究者を養成したい。なお、研究会の多くは公開で行うため、若手の研究員や大学院生たちの教育と研修の場を広く提供できる場となることが期待できる。

プロジェクト名 生存のナラティヴと質的研究会
プロジェクト代表者 やまだようこ
年度 2015