生存のナラティブと質的研究会

2012年度に結成した学際的な「ナラティヴと質的研究会」は、全国の135人の会員と共に各種研究会を開催してきた。本プロジェクトは、そのうち「生存学」に関連した研究会を担い、特に研究法としてのナラティヴについて探究する。

具体的には、本年度は下記の3つの目的の活動を行う。1)「生存」のナラティヴに関連する古典を読み、ナラティヴ研究と研究方法論の探究をおこなう。2)ナラティヴと質的研究の最先端の海外文献購読会を開催し、文献をもとに議論をおこなう。3)海外の専門家を講師として招き、「病いの語り」と生存のナラティヴに関連する基礎的なレクチャーをお願いする。院生や若手研究者に最先端の学びの機会を提供する。

生存学においてナラティヴと質的研究は、今後、大変大きな役割を果たすと考えられる新しい方法輪である。生存のナラティヴに着目する本プロジェクトから、研究方法や理論への理解を深めていくことによって、研究の最先端を担うリーダー的な役割を果たすことができる若手研究者を養成したい。なお、研究会の多くは公開で行うため、若手の研究員や大学院生たちの教育と研修の場を広く提供できる場となることが期待できる。

プロジェクト名 生存のナラティブと質的研究会
プロジェクト代表者 やまだようこ
年度 2014