東南アジアにおける障・老・病研究プロジェクト

東南アジアでは、多様な国家のなかでさまざまな文化の異なりを背景とした障害者問題が生じている。本プロジェクトは、これらの多様な国家・文化における「障害・老い・病い」の様相について調査におこない、当事者の主体的な「生存」をめぐる支援のあり方について検討することを目指す。本年度は、東南アジア、とりわけヴェトナムに着目をし、発展過程における施設増設、他国からの支援の導入に伴う問題の把握について、当事者を中心としたエスノグラフィーや制度・政策にもとづいた研究をおこなう。

生存学研究センターでは、韓国の研究者や当事者団体と国際研究セミナーを開催し、海外における障害者に関する研究や情報共有、成果発信をおこなっている。だが、東南アジアのように福祉制度が整っていない国々の当事者をめぐる研究は不十分であり、本プロジェクトはこういった人びとにアプローチすることで、「障」「病」「老」に関する基礎研究となり、国際的な研究を促進する効果をもたらす。

プロジェクト名 東南アジアにおける障・老・病研究プロジェクト
プロジェクト代表者 渡辺克典
年度 2014