生存学と文学

傷ついた生に関わるテーマを文学作品のなかに見出すことはさほど難しいことではない。これを「ままならない身体」をめぐる形で、「生存学創成拠点」の院生プロジェクトとして立ち上げたのは2010年度のことであり、雑誌『生存学』4号では特集を組むことができ、同5号にも2本の投稿論文を収めることができた。これまでの寄稿者は、文学研究を主専攻とするものばかりだったが、研究会のメンバーの中には、他の研究分野から文学に関心を持つものも含まれており、文学研究を素材としながら学際的な研究交流が進められてきた。
今次の申請は、こうした二年間の実績を踏まえつつ、さらに深めようとするものであり、文学研究科の中川成美教授にも加わっていただくことで、院生主導という形式は尊重しつつも、院生指導の側面も強化する。

プロジェクト名 生存学と文学
研究課題 文学におけるままならぬ身体
プロジェクト代表者 西 成彦
年度 2012