岡村淳監督 ブラジル・ドキュメンタリー映画企画

掲載日: 2017-01-18

pdf
チラシダウンロード(PDF:414KB)

日時:2017年2月13日(月) 14:00〜19:00
場所:立命館大学 衣笠キャンパス 充光館地下301教室
主催:立命館大学生存学研究センター
参加:無料・申し込み不要

*会場の近くに駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用下さい。

開催趣旨

生存学センターでは、「障老病異」(病い、老い、障害とともに生きること。異なりをもつ身体)をキーワードに、人々の生きる知恵や技法からあるべき世界を構想する様々な研究活動を行っています。

本企画では1987年よりブラジルに移住し、南米の日本人移民(農民運動、在伯被爆者)や社会・環境問題(ブラジル水俣病、環境サミット)、動植物の生態・古代遺跡などを撮影してきた岡村淳監督を招聘し、複数の映像作品をもとに監督をまじえて討議をおこなうものです。岡村監督は、大島渚や土本典昭など日本を代表するドキュメンタリストをプロデュースしたことで知られる牛山純一氏の日本映像記録センターでの修業を経たのち、ブラジルの自然・人・社会を対象にテレビ・自主製作の両面において記録映像を撮り続けています。

今回は、岡村監督のテレビ作品『大いなる日系ブラジル移民』と、代表作の一つでもある日系ブラジル移民を扱った『ブラジルの土に生きて』の2作品を取り上げ上映します。岡村監督の「ブラジル無縁仏三部作」の一つでもある『ブラジルの土に生きて』からは、「移民」という言葉では語りつくせない「生」の経験から、「ナラティブ」「老い」「移動」「農業」といった様々なテーマの問題群への新しい切り口を模索します。

プログラム

14:00〜14:10 開会のあいさつ(司会:番匠健一)
14:10〜15:00 映像『大いなる日系ブラジル移民』
15:00〜15:10 監督ショートレクチャー
15:10〜15:20 休憩
15:20〜17:50 映像『ブラジルの土に生きて』
17:50〜18:00 休憩
18:00〜19:00 監督レクチャー、全体討議

『ブラジルの土に生きて』(2016改訂版/前編74分 後編76分)

ミナスジェライス州の山峡の農場に暮らす明治生まれのブラジル移民・石井延兼さん・敏子さん夫妻の晩年の生活を、四年間にわたって見つめた記録。
心臓を患い、死期の迫るのを覚悟した夫は、過去の思い出にふけり、いかに死ぬかにこだわり続ける。
いっぽう夫の看病と農場の台所を預かる老妻は、農場の粘土を用いて陶芸も行ない、いかに生きるかにこだわり続ける。
農場に通って滞在と取材を続ける岡村に、延兼さんは意外な話を打ち明け始めた。
延兼さんは、ブラジル移民の父といわれる水野龍の呼寄せで移住して、水野の書生を勤めたというのだ。
延兼さんは、水野と初期移民にまつわる隠されたエピソードを岡村に託した。
農場に延兼さんとの最後のひとときを過ごそうと、アメリカに住む妹夫妻が訪ねてきた。ブラジルの軍政時代にフランスに亡命した娘夫妻もやって来る。
そして…。
「郷愁は夢のなかで」に続く「ブラジル無縁仏三部作」の第二作。
2000年に完成した作品の改訂版。

『大いなる日系ブラジル移民』(2009/50分)

2009年BS朝日「牛山純一20世紀の映像遺産」にて放送された作品。1988年に放送された2作品の改定版。

●『シネマこそ我が人生 活弁ブラジルを行く』

かつてブラジルの日系社会に、シネマ屋と呼ばれる人たちがいた。
シネマ屋たちは、祖国の無声映画のフィルムと映写機をトラックに積んで奥地の日本人移住地を廻り、自ら弁士もこなして映画の上映を行なった。娯楽が乏しく望郷の念の募るばかりの移民たちの熱烈な歓迎を受け、シネマ屋は移民社会の花形となった。
ブラジル移民80年を迎え、老齢となったかつてのシネマ屋たちは「シネマ屋友の会」の集いで往時を懐かしむ。取材班は日本から当時の無声映画のフィルムを持参して、元シネマ屋の老人たちと野外上映会の再現に挑戦する。
加納一衛さん、小泉照男さん、池田信雄さんの3人が数十年ぶりに弁士を熱演してくれた。加納さんはお気に入りの名作「己が罪」を涙ながらに語り上げ、かつて弁士に親しんだ移民一世から日本語のわからない二世・三世たちをも魅了していった。

●『旅芝居こそ我が人生 ビバ!ブラジル移民』

ブラジルのサンパウロ市を本拠とする日系人のアマチュア演劇グループ・聖市演劇研究会の活動を描く。
メンバーはそれぞれ仕事を抱えながら週末に集まり、芝居の稽古と各地での上演を続けている。一座の十八番は、祖国日本の郷愁を伝える人情ものの芝居。座長の小泉照男さんの本業は、家族で経営する大衆食堂のおやじさんだ。かつては日系社会で映画の弁士として鳴らしたベテランで、今では芝居の主役を務めながら座員の指導に当たっている。
一座は地方の日本人移住地で人情劇「湯の町情話」をうつことになった。
急きょ、地元の少女に子役を務めてもらうが…

*作品解説は岡村淳監督ホームページ等より

岡村淳監督プロフィール

1958年11月7日生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。考古学・民俗学・人類学などから、現代日本文化に潜む縄文文化の痕跡を研究。日本映像記録センター(映像記録)にて牛山純一にテレビ・ドキュメンタリーの作法を学ぶ。1987年、フリーランスとなり、ブラジルに移住。小型ビデオカメラを用いた単独取材によるドキュメンタリー制作に着手し、記録映像作家として1997年より自主制作によるドキュメンタリーづくりを始める。ブラジルの日本人移民、社会・環境問題をテーマとした作品の制作を継続中。自主制作の代表作に『郷愁は夢のなかで』(1998年)、『ブラジルの土に生きて』(2000年)などブラジル無縁仏三部作、『あもーる あもれいら』三部作(2007-2012年)、『橋本梧郎と水底の滝』シリーズ(2011年〜)、『リオ フクシマ』(2012年)、『五月の狂詩曲』(2015年)など、そして著書に『忘れられない日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家の旅』(2013年)がある。

関連リンク

関連企画 『KOJO ある考古学者の死と生』(2006/前編114分、後編91分)
日時:2017年2月14日(火) 1部18:00〜 2部20:15〜 *投げ銭制
場所:京都駅八条口 Books×Coffee SOL. http://www.sol-ep.com/

岡村淳オフレコ日記(作品解説) http://www.100nen.com.br/ja/okajun/

お問い合わせ先

立命館大学生存学研究センター事務局
TEL:075-465-8475 FAX:075-465-8245
E-mail:ars-vive@st.ritsumei.ac.jp

お知らせの一覧へ

サイトポリシー | 個人情報保護方針 | サイトマップ | お問い合わせ
アクセシビリティ方針