「甦るカンボジア──伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」開催報告

掲載日: 2011-03-11 English: for English

2011年1月18日から23日にかけて、内藤順司写真展「甦るカンボジア──伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」を立命館大学国際平和ミュージアム、生存学院生プロジェクト「労働問題・不安定生活・保証所得をめぐる国際的研究」企画として開催いたしました。この企画は、長い戦乱のなかで失われつつあったカンボジアの伝統的な絹織物の復興とともに、現地の生活支援と環境の復興を行なっているクメール伝統織物研究所(IKTT)の森本喜久男氏の活動の支援と紹介として、生存学の企画として提案させていただきました。併せて開催した内藤順司氏講演会と森本喜久男氏の講演会をあわせ、のべにして約250名の方にお越しいただきました。

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内藤氏は森本氏以外にも、スーダンで医療活動を含め多岐にわたる支援活動をつづけているNPO「ロシナンテス」の河原尚行医師について撮影されています(内藤順司写真集『もうひとつのスーダン──日本人医師河原尚行の挑戦』[2010年、主婦の友社])。今回の写真展でも、地雷や貧困から「悲惨さ」について多く語られるカンボジアのなかで、森本氏が行っている活動を通じて、人びとがどうやって生活や環境、そして伝統的な知恵といったものを復興させているか、その空気感をよく伝えてくれる写真を展示させていただきました。写真と同時に、IKTTの布も展示しました。これは、IKTT JAPANの西川潤氏の個人のコレクション、そして帝塚山大学の植村和代教授には、IKTTの活動初期の頃の布をお借りすることで実現できました。写真と併せて布も展示できたことで、その手仕事の緻密さや美しさをご覧いただけたと思っています。

この企画は、実は昨年9月にカンボジアのクメール伝統織物研究所に私が訪問してから動き出したものです。準備時間が短期間であったにもかかわらず、実現することができたのは、生存学研究センターおよび生存学事務局の職員のみなさんが、予算執行や他部署との折衝など、多岐にわたって強力にバックアップしてくださったおかげです。ありがとうございました。

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中倉智徳

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