多文化共生を振り返る――排外主義を乗り越えた未来を構想するために

掲載日: 2016年01月14日

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日時:2016年2月21日(日)14:30〜17:30 (開場 14:00)
会場:京都市地域・多文化交流ネットワークサロン
主催:立命館大学生存学研究センター
共催:立命館大学人間科学研究所「インクルーシブ社会に向けた支援の<学=実>連環型研究(基礎研究チーム)」
参加:参加費無料、申し込み不要

*会場の近くに駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用下さい。

開催趣旨

生存学研究センターでは、7月にドキュメンタリー映画『ヘイトスピーチ』上映会および討論会企画「ヘイトスピーチに抗する――路上、学校、大学」を開催した。この企画は現状の共有や分析を目指すものだった。

今回の企画では、このような現状が生じてきた歴史的背景と今後の課題について検討する。ヘイトスピーチに時代を代表させることはできないとしても、ここ20年の日本でのマイノリティに関する状況について、「多文化共生」から「ナショナリズム」・「排外主義」へ、というかたちで振り返ることが可能であろうか。90年代に掲げられていた「多文化共生」は、どのような理念であったのか。どのような仕方でこの理念の実現が目指されていたのか。当時の「多文化共生」を巡る議論でみえていたものは何だったのか。

以上の点について、「多文化共生」についてその政策、思想、運動について検討を行なっている樋口直人氏(徳島大学)、明戸隆浩氏(関東学院大学ほか非常勤講師)、そして鄭栄鎭氏(NPO法人トッカビ)から報告をいただき、コメンテーターとして勝村誠氏(立命館大学政策科学部/コリア研究センター)をお招きして考えていきたい。

多文化主義と同化主義とのせめぎあいが、政策、思想、運動のなかにどのように生じていたのか。また、現在のヘイトスピーチへの対抗運動のなかにどのように継承されたのか、あるいは断絶があったのか。「多文化共生」という理念は、排外主義を乗り越えてともに生きていく社会を構想していくための理念たりうるか、あるいは別の仕方で新たな理念そのものを彫琢する必要があるのかについて考える。

プログラム

14:00 開場
14:30 開会
趣旨説明:中倉智徳(立命館大学生存学研究センター)
14:35 講演1:樋口直人(徳島大学)
15:15 講演2:明戸隆浩(関東学院大学ほか非常勤講師)
15:55 講演3:鄭栄鎭(NPO法人トッカビ)
休憩
16:45 コメント 勝村誠(立命館大学 政策科学部/コリア研究センター)・全体討論
17:30 閉会

問い合わせ先

研究会に関する問い合わせ

立命館大学生存学研究センター事務局
〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1
TEL:075-465-8475 FAX:075-465-8245
E-mail:ars-vive@st.ritsumei.ac.jp

会場に関する問い合わせ先

京都市地域・多文化交流ネットワークサロン
〒601-8006 京都市南区東九条東岩本町31
TEL:075-671-0108 FAX:075-691-7471

本企画は文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「インクルーシブ社会に向けた支援の<学=実>連環型研究」プロジェクトの一環としておこなわれるものです。